連休 (母)

娘が帰ってきた!

 

2日の夜,京都で二人の夕食を楽しみ,3日午前に体験ピラティスに参加し,午後はジャズストリートを開催している街中を散歩した。

関西での仕事も同級生との約束もなかったらしく,珍しく丸一日以上を一緒に過ごせた。

 

なんということもない会話,行き当たりばったりの店での買い物,あり合わせで作った家の食事,この時期に裏の池で毎夜啼くカエル。

昔は当たり前の日常だったが,今は,空間を共有できる時間がとてつもなく貴重だ。

  

母との接し方も習得してくれた模様。繰り返し話も脈絡のない話も,にこやかに聞き流し,適当な相槌を打っている。

 

おまけに,娘は,ジャズストリートの夜のイベントに母も誘ってあげようと提案してきた。

最近は週末の食材の買物のほか一緒に出かけることはなかったが,音楽なら楽しめるかもねと賛成して,デイサービスから帰宅した母を連れに戻って,3人で出かけた。

でも,母は,車から降りると,誰と一緒でどこにいるのかわからず混乱した話を始め,すぐ近くの会場まで歩くのにへとへとで,会場で座ったとたん居眠りをしてしまった。そして,帰宅後は,音楽を聴きに行ったことは忘れさり,ひたすら機嫌が悪く,珍しく苛立った反応を見せた。

 

母の容量は,からだもこころもすっかり小さくなってしまっている。

せっかくの提案は残念な結果に終わったが,縮んでいく母を目の当たりにして,一緒に心を痛める家族がいるだけで救われる気分になる。

 

4日の早朝,娘は出かけてしまった。

その後,冷蔵庫を開けると,散歩の途中に娘と一緒に選んだチョコレートを発見。

一緒に食べるには短すぎる滞在だよね,と思いつつ,一人でかじった。