荒れた庭(2019.4.7) 母

今週は寒い日も多かったから,ようやく桜が満開。この週末はお天気がよく,あたたくてお花見に最適だ。

朝,母をショートステイに送った帰りに寄ったパン屋さんでは,9時過ぎなのに行列ができていた。乗馬に行く途中に桜の名所があるので,早い目に出て途中でサンドイッチ食べながらのんびり行こうと計画したが,みんなお花見に行くんだ。この時期,ウキウキしてしまうよね。

 

乗馬からの帰りは渋滞を避けるために初めて高速に乗った。いつもは1時間以上かかるのに,30分で帰ってこられたのでごきげん。珍しく投票場にも行って帰宅。

午後には雨がぱらつくかもという予報を信じて部屋に入れていた洗濯物をもう一度外に干す。

 

夕方,洗濯物を入れるついでに久しぶりに庭を見渡して,はじめて惨憺たる状態になっていることに気付いた。

考えてみれば,昨年は,地震の後,猛暑が続き,その後には大型台風に見舞われた。

庭の植物が傷めつけられ続けていたのは分かっていたが,年に1度は来てもらっていた造園業者は忙しいだろうと思い,連絡を先延ばしているうちに今になった。それに,昨年は,庭より母の方が大切だった。

 

でも,その母が,最近,あたたかい朝につられ,いつのまにか室内用のスリッパのまま庭に出て,カラスのエンドウをちぎってくることが何度かあった。

おかげで,花を咲かしてくれるのは雑草くらいになったのねと思っていたが,なんと庭中がカラスのエンドウでいっぱいになっている。

「雑草でも,花が咲くと可愛いのよ」とよく母が言っていたが,たしかにさびれた庭一面にピンクの花を咲かせてくれているのはありがたい。

 

だけど,よく見渡すと,昨年の自然の脅威のせいだろうが,モッコク薔薇の大きな枝が数センチを残して折れかけている。折れかけた先もわずかな栄養を得て新芽を出しているのが気の毒だが,もう無理だと思う。昨夏,枯れかけていると覚悟していたハナミズキも復活の気配はなく,枝先に鋏を入れると中央まで茶色の乾いた幹になっていた。

10年ほど前には,母が,台所の野菜かすをせっせと埋めていたおかげで,毎年100個以上の実を収穫して送り先に困っていた小夏の木には,去年も今年も実がならず,今年は,枝や葉っぱにも元気がない。

そのほか,無残に茶色くなった葉っぱや枝があちこち。

 

沿線駅から少し遠くても庭が広いところがいいね,と言って20年以上前に移り住んだこの家。

転居したころは,毎週ホームセンターに行って,庭用品や新しい苗や肥料を買い込んで,みんな夢中だったのに,いまやこの状態。かわいそうにと一人で反省。